映画「恋の罠(原題:淫乱書生)」感想です

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主演のハン・ソッキュさんは時代劇は初出演&主演だそうですが、全く違和感がなかったのは「一芸に通じる物は全てに通じる」という感じでした
お正月に観た「ユゴ」といい、最近のハン・ソッキュさんは“へその下”ネタが多いですね
落語でいう「名人が演じれば、下らないダジャレやバレ噺にも品が出る」という感じを狙っているのでしょうか


Movie/恋の罠: 淫乱書生

評価は低いですけど、個人的には嫌いな作品ではありませんB級娯楽だと割り切って観た方がいい内容です
時代劇の扮装でヒゲをつけているし声優さん出身だけあっての俳優さん達の中でも特に声が素晴らしいので、ロングショットや顔が映らない場面なら真田広之さんや中村獅童さんと思い違いしそうにもなります

全体的な内容はスキャンダルとは一転して、チョンマゲをつけた現代劇
色ざんげに始まって塀の中の懲りない面々に終わる」そんな雰囲気の内容でした

恋の罠|オフィシャルサイト

ハン・ソッキュさん演じる主人公のキム・ユンソは、対立関係にあるイム一族に弟が袋叩きにされて傷つけられた時に何も抵抗できないことはもちろん、親族会議で両親とがっちりタッグを組んだ奥さんに怒鳴られても黙ってうなだれているだけ
マジメに勤め先の役所と家を往復するだけがとりえのような、毒にも薬にもならない毎日を送る男性
韓国社会が儒教思想で女性を抑えつけているのは、それだけ韓国の女性達が男性よりはるかに強いからなのではと思ってしまいます

王の寵姫ちょうきチョンビンの盗まれた絵画を探している時に偶然見かけた官能小説のとりこになり、昔から「マジメな人が年を取ってから覚えた道楽はやまない」と言われる通り気がつくと机の周囲には恥ずかしい言葉を書いては丸めた紙くずだらけ
寝ても覚めても官能小説のことで頭がいっぱいにってわかりやす過ぎる表現デス
チョンビン役のキム・ミンジョンさんはとちぎテレビで放送中のファッション70’s DVD-BOX Iの女優さん

キム・ミンジョンさんのプロフィール(ワウ!コリアより)

あの若さでキャリア20年近くのベテランらしいですが「ファッション70's」で垣間見せているスタイルのよさを、この映画では大胆に披露しています
自分でも“秋月色”というペンネームを使って「黒谷秘史」という官能小説を書いてはみたものの貸本仲介業者(オ・ダルスさん)から「インボン居士と比べればまだまだですね」と挑発されて次第にナンバーワンになろうと貪欲になるのは、現代でもベンチャー企業が多いという韓国人気質
“文章がていねいだと気分が余計盛り上がる”という辺り三丁目の夕日 夕焼けの詩 1~最新巻(ビッグコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]の茶川さんが、自分の老後や淳之介の将来のためにとこっそり書いているカストリ小説のようです

そしてやっぱり、宮廷物のお約束ミドレンジャーチーム(緑のユニフォームではありませんでしたが)登場
戦隊チームでもミドレンジャーは日陰ひかげ者的な扱いですがチョ内侍はチョンビンが少女の頃からの「じい」で、後宮入りする彼女のそばにいたさに儒教最大の親不孝”をしたのですね
絵画を無事取り戻せたご褒美に、チョンビンはユンソに手縫いのハンカチを下賜かし


シェークスピアの「オセロ」の悲劇の始まり同様、内侍の「王妃のあおることになるから辞退した方がいい」という言葉に従わずにハンカチを受け取った結果、チョンビンの炎上させてしまったユンソ
一度は内侍の忠告に従って灯籠祭りの夜のために王宮を抜け出したチョンビンを追い返したものの、文章だけではライバル作家・インボン居士に勝てないので挿し絵入り作品にしたくても自力ではハリガネ人間に肉づけしたレベルの挿し絵しか描けないからと藤田まことさん似の筆耕ひっこう業者を相手にポーズを取ってみたり、写実派の絵に優れた男が対立関係にあるイム一族の人間にもかかわらず頼み込んで絵を書いてもらうことになった時、挿し絵のイメージとして自分のミニチュアを2人登場させて説明しても“自分の目で見た物しか描けない”と言われたユンソが取った行動は、団鬼六先生や成田アキラ先生を思い出してしまいます
身もフタもなくぶっちゃけて言えば…仕事のパートナーならともかく、恋人や結婚相手には絶対なタイプです 
貸本業者同士で、ブームになっている作家を抱えている同業者を接待したり談合をしている様子は、出版業界って昔から変わらなかったんですねという感じ

挿し絵入りの官能小説が人気沸騰した結果、チョンビンをモデルにしたことがチョンビンを取り巻く高級貴族階級の奥様達にまでバレバレになるユンソ達
挿し絵の現場を、官能小説の挿絵のために仲間にスケッチさせていたそれは誰でも「生きたまま八つ裂きにしたいほど」怒ります
ユンソを逃がそうとして「いつも頭(理性)に従えと命令し続けていたのに」と部下のミドレンジャーに殺されたチョ内侍は「頭と下半身(本能)の間にある心に従った」って言い残していたけど、実は内侍の最大の理解者が王様だというのも宮廷物のお約束ですね
結局ユンソが最後までチョンビンに対して愛の言葉を口にしなかったのは「愛は口にした途端色あせる(@静かなるドン)」という男の美学それとも単なる負けず嫌いな性格のなせるワザ
結果チョンビンは、王宮にいながらにして魂の抜け殻・生きた屍状態に

ユンソとの密会の時につけていた、匂い袋を兼ねていたノリゲがセミの形だったことが何となくチョンビンの行く末を暗示していましたね

塀の中の懲りない面々を思わせるラストのオチには笑ったけど、とうとう登場しなかったベストセラー作家「インボン居士」って一体誰だ、だれだ、ダレだ~
あの貸本仲介業者がユンソを煽るために仕組んだ、マッチポンプだったりして

エンドクレジットもヒネリが利いているので、本編が終わっても館内が明るくなるまで席を立たないで下さい

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関連タグ : ハン・ソッキュ, 時代劇, 現代劇, 親族, 儒教, ペンネーム, 貸本業者, 内侍, 後宮,

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2008/05/14(水) | 韓(はん)なりと