「大統領の理髪師(原題:孝子洞の理髪師・2004年)」 

オープニングの画面いっぱいに“この物語はフィクションです”と表示されることで逆説的に実話をベースにしたフィクションだということを強調したな構成のブラックコメディです

同じ時代の大統領を巡る人間関係を描いた作品に1月にシネマート六本木で観た重厚なドキュメンタリータッチの「有故(ユゴ)」がありますが、官邸内部の人間関係をドロドロしたタッチで描写した「有故(ユゴ)」とは対照的に、庶民の立場から見た“面白くて、やがて悲しき”展開で現代の暗黒時代の始まりから終わりまでを描いています

大統領理髪師
大統領の理髪師イム・チャンサン

おすすめ平均
stars強弱のない平坦な映画…加えて惜しい映画です
stars強くて温かい父性愛
stars素晴らしい映画でした
starsやっぱりソン・ガンホはスゴイ役者です!
starsソン・ガンホの演技がいい

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のジャケットには「奥さまは魔女」のようなコピーが書かれています 主人公は、大統領官邸の近所・孝子洞で小さな理髪店を営むハンモ(ソン・ガンホさん)
韓国家庭の暗部をえぐり出した映画「浮気な家族」やハンドボール映画「私たちの生涯最高の瞬間」で活躍しているムン・ソリさんが、爆発パーマのオバタリアン頭で理髪店のおかみさんを好演しています。
ハンモが無理やり「四捨五入(できちゃった)結婚」に持ち込んだ結果、生まれた子供が一人息子の楽安(ナガン)
全編にわたって「大きな古時計」の歌詞のようなナガンの語りでストーリーが展開して行きます。
偶然の出来事がきっかけで大統領官邸の警護室長と知り合い、半ば強制的な形で大統領の理髪を勤めることになったハンモ
「一生を平凡でも安泰に生きられるように」というナガンの名前に込めた願いとは裏腹に、不正選挙の手伝いや軍事クーデターによる政権交代「漢江ハンガンの奇跡」と呼ばれた高度成長・ベトナム戦争への協力という激動の時代の中でも淡々と大統領の理髪を続けます。
側近の誰にも心を開かない大統領も、ハンモだけには“私はの陸軍士官学校を卒業している(このセリフだけで「大統領」が誰を指しているのかすぐにわかります)”と呟いたり訪問に同伴したりと信頼を寄せていました。
しかし北朝鮮軍が国境を越えて侵入して来た時「北の人間と接触した者は下痢が感染しているはず。マルクス病だ」と根も葉もないデマが流れる中、たまたまお腹を冷やして下痢をしていたナガンが連行され電気椅子の拷問が原因で足が動かなくなってしまいます
官邸で開かれた大統領の息子のパーティーに一家で招かれた時にナガンが側近の息子達にはやしたてられても、ナガンの足が動かなくなっても“せまじきものは宮仕え”とばかり黙々と大統領官邸へ通っていたハンモでしたが治療法を求めて韓国中を歩き廻っていた時出会った医者に「菊のお茶に竜の目を削って入れた物を飲ませれば治る」と言われた矢先、大統領が暗殺されます
医者も治療法もうさん臭さ全開だったけれど、ハンモの願いが通じたのか大統領の葬列を見ていた最中ナガンの足は突然治りました
だけど最後、新しい大統領に理髪に呼ばれた時“髪が伸びたら”の一言はプロとしては最大のタブーでしたね
袋に詰め込んで追放って…チャングムと思ってしまいました

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[ 2008/03/30 16:30 ] 韓国映画 | TB(1) | CM(0)

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