「師の恩」(2006年・日本未公開) 

では失われた「長幼の序」がいまだ厳然と存在する社会の中でも、特に教師の影響が以上に生徒の未来を左右してしまう教育現場

“人は子供の頃から、ほめられたり愛されたりして育つべきと自叙伝「娘に語る祖国 / つか こうへい」で主張しているのは二代目はクリスチャン / 志穂美悦子」「蒲田行進曲 / 松坂慶子」で有名な在日韓国人の劇作家で演出家のつかこうへいさん。

ドラマ「オールイン 運命の愛」や「ごめん、愛してる DVD-BOX 完全版 / ソ・ジソブ」や、韓国ホームコメディコミック「李さんちの物語 4 (4) / 黄 美那」の第36話「ユジンの相棒」にも登場するように社会的弱者に対して優しいとはまだまだ言えないで、もし担任教師との巡り合わせが悪かったら…というテーマで制作されたのホラー映画がイム・テウン監督のデビュー作「師の恩(原題・未公開)」です。

定年退職後独り身となり、かつての教え子の一人ナム・ミジャに引き取られて人里離れた別荘でのように面倒をみてもらっている車椅子生活の女性教師、パク・ヨオク先生
先生の面倒をみていたミジャは、先生を喜ばせるために16年前のクラスメートを招待してクラス会を開きますが、かつての友人達はそれぞれ“自分は優しくてよい教師だった”と思い込んでいる先生に受けた仕打ちから立ち直れないまま今に至っています
でも、この恐怖の出会いを見守るもう一人の人物が…。 この映画で取り上げられている師弟関係と、生徒達に今でも残された“傷”映画「浮気な家族」同様の現代社会の問題を浮き彫りにしています

映画「師の恩」BUNKAKOREA映画情報ページ

成績優秀で、クラスの班長だったセホと副班長のウニョンは家庭が貧しかったことでいつもパク先生にバカにされ、気おくれしていた劣等感コンプレックスの共有から生涯を共にする愛を誓いますが、二人とも過去の悲しみを消すことはできないまま
スリム美人になったスンヒは、最もデリケートなはずの年頃に身体検査で先生から太っているとからかわれたのが原因でその日以来拒食症と整形依存症に苦しみます
スポーツ万能だったタルボンは選手になることを夢見ていた少年でしたが、クラス対抗リレーで転んでしまった時に先生からひどい体罰を受けたことが原因で障害者になってしまいます。
先生が可愛がっていたミョンホは、先生に傷つけられている同級生達をかばおうとした母親が精神を病んで送りになるまで追い詰められてしまい、好感を持たれる爽やかな容姿ながら時折殺気のこもった目つきになります
ジョンウォンは、学生時代友達のいなかったいじめられっ子。
ある日授業中に些細な事件で教室から追い出されたその日、母親を事故で失い学校を辞めます

当時のパク先生は、家庭の不和から子供達に冷酷だった
先生にとっては「ただそれだけ」の理由でしたが、子供達にとっては死んでも忘れられない記憶
「子供は親を選べない」「生徒先生を選べない」「部下は上司を選べない」中でも、その後の人生に一番影響を与えてしまう時期に不幸な巡り合わせをしてしまった生徒達と先生

イソップ物語 / イソップ、ローワン バーンズマーフィー 他」に登場する、子供に小石を投げられたが訴える“投げられた側にとっては、投げる側が想像できない程はるかに辛く感じている”仕打ち
そのことを覚えてもいない“自分は優しくてよい教師だったと思い込んでいる先生に、かつての教え子達は死よりも恐ろしい恩返し”“お礼参り”をする訳です

でも…一番の疑問はミジャ
クラスメート達が先生から受けた仕打ちや、それが原因で今
でも苦しんでいることは先刻承知のはずなのに、どうしてわざわざ同然に先生の面倒をみたりクラス会を開いたりしたのでしょう
ミジャ自身も他のクラスメート同様、またはそれ以上に先生を恨んでいるのでしょうか
サイコホラーの他に、ミステリー的な要素も感じる作品です

配信でもいいから、誰か観せて下さーいと叫んでおきます

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[ 2007/06/27 21:25 ] 韓国映画 | TB(0) | CM(2)

 つかこうへい

私はつかこうへいさんと言えば、演劇が好きでしたね。特に熱海殺人事件シリーズ、サイコパスで終わってしまったんですが、当時の社会事件などを、笑いの中に入れていましたね。主人公の、独特の迫力あるセリフが好きでした。最初本当に警部なのか?ヤクザじゃないのかと思いましたね。でも観てくうちに、いい人ジャンって感じでした。
[ 2007/07/22 19:22 ] [ 編集 ]

 つかこうへいさん

最近はエッセイの方面でも有名ですが、私にとっては
映画「蒲田行進曲」のイメージが強いですv-410
志穂美悦子さんが出演していた「二代目はクリスチャン」も印象深いですv-391
つかさんが在日韓国人だと知ったのは「娘に語る祖国」もそうですがクイズ番組「アタック25」に“いつか公平に扱ってもらいたいという願いがペンネームの劇作家”という問題が出題された時、改めて認識しましたv-398
「師の恩」はv-505の社会問題をえぐり出したホラー映画ですがv-496でも起こっていないとは断言できない普遍的なテーマを扱った映画のようなので、劇場公開は無理でも日本版ソフトが発売されることを願います。
[ 2007/07/23 22:08 ] [ 編集 ]

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